「Amenity」ミュージック・ビデオ
菅原達也のセルフライナーノーツ
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セカンドアルバムを作り終わって、さあ次は何作ろうって、下向いてふらふらしてたら「年齢」という行き止まりに気付かないままその路地入ってしまって、その壁を登って越えるのか、壊して進むのか、引き返すのか、そのままそこにいるのか、悩んだ。
22歳くらいにバンドマンになって、夢という言葉ではおこがましく、プロ志向という言葉には何故か勲章のように誇らしく、ある日のライブに自分らのお客さんが0人だった時でも伝えたいこと、自分らしく特徴的に、切実に、表現してきた。それは自分にとって強い意味があった。「信じてるからやってる」とは違う、意味があるから、ごく自然にやってる行為。
29歳。引き続きバンドマンしてる。つまるところ、年齢というものさしは、ただの「話の種」らしい。なんだなんだそうかそういうことか。目の前の年齢という壁はしーんと、だんまり決め込んでるが、そんな風に偉そうにしてる壁がすこし馬鹿らしく可愛らしく見える角度を持ったときこそが、壁を乗り越えた時だ。
僕は性懲りもなくこんな当てずっぽうな感覚を本気で信じて、音楽をし続けようと決心した。決心しました。そんなアルバムです。
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1.Amenity
アメニティって言葉は、アメニティグッズとかで使われるアメニティで、直訳すると「快適性」
自分にとっての快適性を大事にしましょうよって曲。
詩に大変時間が掛かりました。嘘付かぬよう、丁寧に慎重に書きました。
それを見破ってくれたら嬉しいです。
2.5.4.3.2.1 (読み:ゴーヨンサンニーイチ)
Amenityができたあとにすぐできた曲。Amenityでも言いたいこと、伝えたいことを出し尽くしたけど、もう少しダークサイドな自分のことも書きたくなって書いた。こういうことなるとすらすら書ける自分に滅入った。
「5.4.3.2.1」と書いて「カウントダウン」と読む題名にしようと思ったけどややこしいからやめました。
3.愛をさけるチーズみたいに
出嶋が歌う曲。誰かに歌ってもらおうっていう前提として作った曲は初めて。前作の「あたしのジゴワット」は自分が歌おうとしてたし。
出嶋の過去は詳しくはわからないし、唯一の共通項は年齢だから、素直に思う事を書いた。
歌入れする時、かなり力んでたので「もっと声に生活感がほしい」って謎のディレクションしたらうまく表現してくれた。
4.しあわせのほっぺ
仮タイトルは、M男の春夏秋冬。もちろんボツられた。
ほっぺつねられるほどの、互いの痛さと可愛らしさがないと恋愛に幸せ感じれないヤバいやつなんです。
最初の歌詞の「幸せを食べ尽くした太ったクリスマス」は、ちゃんと行事とか楽しんで、金減って太って後悔して、正月初詣する馬鹿な田舎のいい年したヤンキーをイメージした詞。
5.真夏の朝 2人乗り
去年、恋人でもなんでもない人を駅から自分んちへ自転車で送り迎えした時、昔付き合ってた人の事を一気に思い出して書いた曲。
2人乗りなんてすごく久しぶりだったな。
後ろに乗ってる人のお尻を痛くしないように漕ぐには、前輪に重心を置くよう意識すること。荷台にはサスペンションなんてないから。そんな今じゃどうでもいいコツを未だに忘れてないのは、多分、一生懸命その人に集中してたからじゃないかなと思った。
大事にとか、守るとか、そんな器用にできないから、とにかく集中した。
ワンマンツアー情報
「め組 “Amenity” ワンマンツアー ~セイイェーイって言ってる場合じゃない!~」
チケット好評発売中!
10月19日(金) 愛知・名古屋Heartland (open 18:30/start 19:00)
10月27日(土) 北海道・札幌SOUND CRUE(open 17:30/start 18:00)
11月3日(土祝) 福岡・福岡Queblick (open 17:30/start 18:00)
11月11日(日) 宮城・仙台enn3rd (open 17:30/start 18:00)
11月18日(日) 大阪・心斎橋BRONZE(open 17:30/start 18:00)
11月25日(日) 東京・代官山UNIT(open 17:15/start 18:00)
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インストアツアー情報
ミニアルバム
「Amenity Wear」
2018.10.03 Release
¥1,620(tax in) XNRJ-10006
- 1. Amenity
- 2. 5.4.3.2.1
- 3. 愛をさけるチーズみたいに
- 4. しあわせのほっぺ
- 5. 真夏の朝 2人乗り